行雲流水

エッセイ

俺は意外にナルシスト。そう、喩えるなら……

私は意外にナルシストだ。そう、喩えるなら、村上春樹の小説に出てくる主人公のように。

知り合いと一緒にBARで酒を飲む。私はシガーを吸い、ウィスキーを飲みながら、人生や恋愛について語る。

時間は流れ、私は用をたしに席を立つ。トイレであることに気づく。ズボンのチャックが開いていたのだ。開けたまま戻ろうか、閉めて戻ろうか一瞬考えるが、結局、閉めて戻ることにする。完全に意気消沈した状態で席につく。もう何も語りたくない。

私は意外にナイーブだ。そう、喩えるなら、村上春樹の小説に出てくる主人公のように。

村上春樹ファンの方、ごめんなちゃい。