行雲流水

エッセイ

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

勝間和代の整理術

合理化・効率化の鬼 勝間和代氏のブログに「収納スペースの半分しか物を入れなければ、整理整頓をそもそもする必要がなくなる」といった趣旨の記事がアップされた。流石は勝間和代だ。整理術も他とは一線を画している。早速、物を捨てることが苦手な妻に記事…

見たくないものを見ない国

※旅人たか子と相棒エルメス(バイク)が立ち寄ったある国の話である。 入国を済ませたたか子は、今日宿泊する宿を探すためエルメスを走らせていた。街に入ると、何やら大きな声をあげながら行進する人たちがいた。 「戦争反対!!」 「武器反対!!」 「子供…

『法を守る国』

※旅人たか子と相棒エルメス(バイク)が立ち寄ったある国の話である。 入国してから20分走り続けると、見渡しのいい道にポツンと一店の喫茶店が見えた。 「エルメス、あそこで少し休憩していかないかい」 「いいね。どうやらこの国は、入国門から街までの道…

母の姿

「死ぬのが怖い。夜、病室に一人になるのが怖いから、誰か一緒にいてほしい」。そう懇願したのは、余命いくばくもない母方の祖母だった。あんなに気丈だった祖母が弱々しくなっている。私と弟は同情して、慰める言葉をいくつかかけた。だが、母だけは違った…

藤吉久美子の不倫の何が悪い?

藤吉久美子という女優が不倫しているとかしていないとかニュースで流れてくるから、何歳かと思って年齢を見てみたら、56歳とのこと。いやーー、56歳で男を虜にできるなら天晴れですよ。何を世間は批判しているんでしょうね。むしろ賞賛したいぐらいですわ。…

機械化

海外旅行の密かな楽しみと言えば、パスポートに押されるスタンプである。パスポートを眺めるたび、「こんなにも海外にきたんだな」といった悦に浸たれる。シンガポールから日本に帰国するときのことである。チェックインを済ませようと空港会社の窓口まで行…

まほう

「今からね、パパが魔法でチョコレートを出してあげるからね」。そう言って隠し持っていたチョコレートを箱に入れて息子に手渡す。箱の中を覗いた息子は、「わぁ」と声を上げ、明るい顔を見せた。翌日、もう一度喜ぶ顔が見たくて、魔法を見せることにした。…

焼酎

芋焼酎をお湯割りで飲む。昨年の冬から暖かいお酒が飲みたいと思い、辿り着いたのが芋焼酎だった。日本酒の熱燗も捨てがたかったが、温度調整が面倒だと思い、焼酎に至った。焼酎はいい。ポットのお湯をコップに注ぎ、そこにお酒を入れるだけで済むのだから…

お肌のカサカサ

肌のカサカサが気になるようになった。年齢のせいだろうか、歳を重ねる毎に酷くなっている気がする。最近購入したオリーブ油の石鹸、洗顔直後はヌルヌル感があり、肌はしっとりとするのだが、乾いてくるとカサカサしてくる。普通の石鹸よりはいいのだろうが…

出版

科学的にも統計的にも根拠がない話が本なることがある。たとえば、「稼ぐ人は長財布を使っている」「青ペンで書くと記憶力が増す」といった類の本がそれだ。自身の経験や身の回りの人がそうだったからという理由だけで本にしている。それならば、私でも一冊…

意地が悪い

「あなたって、本当に意地が悪い」このセリフは、週に20回妻から言われる。今日も言われた。夕刻、些細な喧嘩から妻は「家を出ていく」と言い、玄関を出た。この言葉は額面通りのものではなく、「頭にきたから買い物をしてくる」の意味を含んでいる。3時間後…

地元情報誌

2年ほど前から、我が家にも『リビングひろしま』が投函されるようになった。投函される以前、「うちにはリビング入らないの?」と妻に尋ねたら、「うちは商圏に入っていないみたいだから入らないね」と言われ、少し寂しい気持ちになったのを覚えている。初め…