行雲流水

エッセイ

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ウィスキーボトルを並べてみた

今日の15時半に宅配便が届いた。中身は、5日前に注文したウィスキー5本だ。自宅には飲みかけのウィスキーがまだ5本ある。先ほど届いたウィスキーと一緒に並べてみると、これがなかなかオシャンティーな眺めだ。見ているだけで恍惚する。 ウィスキー一つひと…

夜の散歩

深夜に散歩する際、必ずスマホで音楽を聴く。いつもショパンを聴いている。誰も見ていないと思い、指揮者になったつもりで、腕を大きく振って歩く。警察官に止められ、職務質問を受ける。

俺は意外にナルシスト。そう、喩えるなら……

私は意外にナルシストだ。そう、喩えるなら、村上春樹の小説に出てくる主人公のように。知り合いと一緒にBARで酒を飲む。私はシガーを吸い、ウィスキーを飲みながら、人生や恋愛について語る。時間は流れ、私は用をたしに席を立つ。トイレであることに気づく…

知ったかぶり

ガキの頃の俺は、ひどい知ったかぶりだった。えっ、俺がどれだけ知ったかぶりだったか知りたいって?しょうがないな、教えてやるよ。小学生の頃、おそらく、3、4年生だったかな、下校中、車に乗った知らない人から道を尋ねられたんだ。「○○に行きたいんです…

正直なスーパー

妻に買い出しを命じられ、私は近所のスーパーへと向かった。牛乳にパンにうどんに納豆。それと枝豆を買うのが私の使命だ。納豆の陳列コーナーで納豆を選んでいたら、賞味期限が切れている物やもうすぐ切れるものが、さも当たり前のように並んでいる。ここの…

寝るにはまだ早すぎる!

セミナー講師を務めたときの話だ。セミナー開始1時間前に会場入りした私は、控室で待機していた。そこへ、今回のセミナーを企画した課長さんが挨拶に来られた。「いや~、どんな話を聞けるのか楽しみですよ」と、にこやかに仰ってくれた。私も笑顔で応えた。…

夢の中で

妻は朝から不機嫌だ。どうやら、夢の中で私が妻をいじめたようだ。そのことについて朝から文句を言われている。私は身に覚えのない罪を責められ続ける。ひたすら「ごめん」と言うしかない。妻には夢と現実の境はないようだ。この不機嫌は妻が夜寝るまで続く…

そこにピスタチオがあったから

我が家のリビングにピスタチオの袋が置いてあった。すでに開封されており、妻が食べた痕跡がある。中身はまだ8割以上残っている。おそらく妻は、ゆっくりと楽しみながら食べているようだ。私もピスタチオが食べたくなった。ナッツ系は私の好物なのだ。数粒袋…

雨と僕の胃袋

灰色の雲が空を覆い、ポタポタと小雨が降り続ける。雨天がもたらすどんよりとした空気は、僕の気分にも厚い雲をかける。そんな日は、決まって食欲が湧かず、胃袋をいっぱいに満たすことができない。腹八分目でも七分目でもなく、四分目、三分目止まりだ。今…

初めましての君へ

数年ぶりに君に出会った。君は、僕の知る君ではなかった。僕の知る君は、君が嬉しそうに話す音楽を聴かなければ、君が楽しそうに話す映画も観ない。ましてや、お酒が苦手だったのに、お酒が飲めるようになったと、美味しいのだと僕に話しをするなんて。新し…