行雲流水

エッセイ

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

にぼし

「にゃー」と家の外から可愛らしい声が聞こえてくる。窓を覗いてみると2匹の子猫が庭に寝転がっていた。一匹は茶と白の混色、もう一匹は全身まっ黒。私は窓を開け「おいで、おいで」と優しく呼んだ。黒い子猫が私に気づき窓に近づいてきた。窓に手をつき「に…

無臭のトイレットペーパー

ホームセンターにトイレットペーパーを買いに行った。妻にお使いを頼まれたからだ。種類豊富に並んでいるが、そのほとんどは香り付きである。無臭のトイレットペーパーを探しているのだが、見つからない。だんだん腹が立ってきた。なぜ、トイレットペーパー…

一面銀世界

昨晩、雪が降った。ひらひらと舞う雪ではなく、頬を打つような雪だ。「明日は積もるな」。心を躍らせ、夜空を見上げた。朝、目が覚める。すぐに私はカーテンの前に立った。カーテンの向こう側は一面銀世界が広がっているはず。昨晩よりも激しく心は踊り出し…

ご飯のおかずは、綾瀬はるか

今日、妻がいない。広島に出掛けているためだ。というわけで、昼食は自分で用意しなければならない。だが私は自他共に認める面倒くさがり屋である。当然、料理などするはずがない。一人での昼食は、ご飯に卵や納豆をかけて食べるか、スーパーの弁当を買うか…