行雲流水

エッセイ

雨日の珈琲とタルトとショパンと

8月5日の午後2時、私の仕事部屋は雨音がうるさく響いていた。

仕事が一区切りつき、ティータイムを取ることに。
コーヒーメーカーで豆を挽き、タンクに水を注ぐ。あとは勝手にコーヒーメーカーが珈琲をこしらえてくれる。珈琲ができ上がるまでの間、冷蔵庫の中から今日のお菓子を探す。タルト(瀬戸内産レモンのタルト)があった。タルトをお皿に乗せフォームも用意。いつもはチョコを数きれ食べる程度だが、今日はちょっと贅沢だ。そうだ、どうせなら音楽をかけよう。好きなショパンの曲を流すことにした。雨の日のショパンは心地いいほど気分を憂鬱にしてくれる。この感じが好きだ。雨音交じりのショパンを聴きながら、タルトを口に運ぶ。これは久々のヒットだ。レモンの酸味がうまく調和している。ゆっくりとゆっくりとタルトの甘美を享楽した。うん、贅沢、贅沢。
ところで、カロリーはいかほどに。少し気になりタルトの入っていた袋の裏表示を見てみた。「エネルギー 510kcal」。えっ、どゆこと、これ。
久しぶりに、腕立て30回と腹筋40回した。