行雲流水

エッセイ

恋愛とお皿回し

人生を変える出会いが、人には一度や二度あるものだ。
私の場合、それが『ときめきメモリアル』(通称 ときメモ)だった。おそらくだが、私はここから道を踏み外したと思う。

 

ときメモは、高校生の男子生徒(自分)が女子生徒と恋愛をしていくシュミレーションゲームである。女の子とデートを重ねていくだけなら、何も難しくないゲームなのだが、一つの要素がゲームの難易度を引き上げている。それは、爆弾(嫉妬)である。特定の女の子ばかり集中してデートを重ねていると、他の女の子が嫉妬してしまい、嫉妬爆弾が爆発する。爆発すると、悪い噂を広げられてしまい、全女の子からの評価が一気に下がってしまうのだ。主人公(自分)は、爆弾を爆発さえないよう、ほかの女の子とも時々デートしてフォローをする必要がある。(ちなみにこの経験は、後の私の人生に大いに役に立つこととなる)


さて、私が幼少期の頃に遊んでいたゲームも紹介したい。

 

キャラクターが数枚~十数枚のお皿を回すだけのゲームなのだが、これが難しい。お皿は時間が経つと回転速度を落としてしまい、最後は落ちて割れてしまう。割れる前に皿の回転を上げに戻らなくてはいけないのだ。一枚も割らずに目標の枚数を回すことができればゲームクリアーとなる。


これって、ときメモに似てね?
フォローしないとご破算になってしまう構造が同じだと思う。


何が言いたいかと言うと、恋愛を回すのもお皿を回すのも、構造は同じってことです。

 

(所要時間20分)