行雲流水

エッセイ

先生に愛されている私

中学校時代の担任からFacebookの友達申請が来た。
先生には結婚式の仲人もしてもらい、年賀状も毎年送られてくる(私は送ってないけど)。そんな先生からの友達申請だ。当然、快く承認した。

承認後、メッセージが届いた。何でも、今回初めてSNSに挑戦するそうだ。どうやら、はじめての友達に私を選んでくれたみたいだ。
それからちょくちょく私の投稿に「いいね!」を押してくれるようになった。先生はまだ投稿はしていない。慣れていないのだろう。

半年後。

一つだけ気がかりなことがある。
先生の友達リストには、未だ私一人しか友達がいないのだ。教員生活30年以上なのだから、何百人もの生徒を知っているはず。その中から、半年近く経つのに私一人だけってどうなのか。どんだけ私は愛されているのだろうか。あんなに問題児だったのに。問題児ほど可愛いと言うのは、本当なのかね。