行雲流水

エッセイ

20年前、僕は哲学した

20年前、僕は生物とロボットの違いを哲学した。どこからどこまでが生物でどこからどこまでがロボットなのか。

なぜこんなことを考えたかというと、私の大好きなゲーム『スーパーロボット大戦』にエヴァンゲリオンが参戦したからだ。

ご存知の方も多いと思うが、エヴァは生命体である。でもなぜか搭乗することができる不思議な生き物。エヴァは、生物とロボットの中間に立つ存在だった。

もしエヴァが生命体なら、『スーパーロボット大戦』に出てくるのは間違いである。ゲームに出てきたということはロボットなのだろう。でも納得できなかった。

僕は友達に尋ねた。「エヴァは、ロボットじゃないよね?」「操縦室で動かせるからロボットなんじゃね?」。確かに搭乗することができて操縦もできる。心から納得はできないが、ロボットということにしておこう。この時、僕は一抹の不安を覚えた。このまま生物とロボットの境が曖昧だったら、ずるずる何でもロボットにされてしまうのではないか、と。

20年後の昨夜、最新作の『スーパーロボット大戦DD』のPVを見た。そこには、デビルマンの姿が。ああ、20年越しで私の不安は現実となってしまったのだ。断言しよう。デビルマンは決してロボットではない。

 

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