行雲流水

エッセイ

あたたかい焼酎

近場のスーパーに売られていた安めの芋焼酎。
ものは試しにと買って飲んでみたら、甘い香りが漂う期待以上の味だった。
4日間で900mlを飲み干した。
空になった容器を見た妻が「同じの買ってこようか」と言ってくれたが、
「あると飲んじゃうからいいや」と断る。
とはいえ、冷える夜は口淋しい。深夜こっそりと妻の薬草酒をチビチビ飲む。
翌日、調味料が宅配便で届く。
収納しようと台所下の扉を開けると一本の焼酎が置いてあった。あの焼酎だ。
ということで、昨夜もあたたかい焼酎が飲めた。