俺は今、とある東南アジアの高級ホテルのbarで、一人カクテルを飲んでいる。今月は仕事の調子が良かったので祝杯をあげているところだ。俺の仕事は、この国の闇組織から臓器を仕入れ、それを日本人に売ることだ。臓器はいくらあっても困らない。日本人はいく…
「募金をお願いします」。駅の外は、通行人に募金を呼びかける若い男女10名の声が響いていた。冬の寒さが身に染みる一月中旬のことだ。正確な日にちは覚えていない。彼女らから5mほど離れた場所に青いベンチがあり、私はそこに座って彼女らをじっと見つめて…
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