行雲流水

エッセイ

初めましての君へ

数年ぶりに君に出会った。
君は、僕の知る君ではなかった。

僕の知る君は、君が嬉しそうに話す音楽を聴かなければ、君が楽しそうに話す映画も観ない。ましてや、お酒が苦手だったのに、お酒が飲めるようになったと、美味しいのだと僕に話しをするなんて。
新しい嗜好が増えたのも、見たこともない笑顔を振り撒くのも、きっと新しい恋をしたからなのだろう。

さようなら、僕の知る君。
はじめまして、数年ぶりに出会った君。