行雲流水

エッセイ

我が家の歯磨き粉とうがい薬

我が家では市販の歯磨き粉を使わない。重曹と塩を混ぜた自作の歯磨き粉を使っている。

2か月前、近くの歯科医に通いはじめ、歯の細菌の検査を勧められる。承諾する。検査結果はすぐに分かる。その場で顕微鏡内をモニターで映して見せてくれる。ほとんど細菌がいなかった。
「まぁ、好例のサンプルとして使いたいぐらい菌が少ないですね」と歯科医に褒められる。自分の口内が誇らしい。
「でも、ほんの少しとはいえ、菌がいるので、このうがい薬を使ってくださいね。1日2回これで歯をゆすいでくださいね。では、また二週間後に再検査しましょう」と再来を勧めてられる。承諾する。

その日から、自作の歯磨き粉の使用を止め、うがい薬を使い始める。歯を磨く前、磨いた後にそれで歯をゆすぎ、うがいをする。それを、昼食後と夜食後に行う。

翌々週、細菌の検査をする。
「あれ、前より増えていますね」と言われる。その日から、うがい薬の使用を1日3回に増やす。

それから翌々週、歯科医で細菌の検査をする。
「あれ、また増えていますね」と言われる。その日から、うがい薬の使用を1日4回に増やす。

それからさらに翌々週、細菌の検査をする。
「あれれ、一番多いですね」と言われる。その日から、自作の歯磨き粉を使い始める。うがい薬は控えるようにする。

今日、細菌の検査をする。
「あれ、菌がだいぶ減っていますね。きっとうがい薬が効いたのでしょうね」。
帰宅。うがい薬を捨てる。