行雲流水

エッセイ

真夜中だから、中二病的なことを書いてみた

「魔法」は、アニメや漫画の世界だけにある空想物ではない。私たちが住むこの世界にも実在する。そして私たちは日常的に「魔法」を使い、日々生活している。
その魔法とは何か。それは「嘘」である。

「嘘」は、実在しない何かを実在させる力がある。その逆も可能で、実在する何かを実在しないことにもできる。魔法は、使い方一つで、人を傷つけもするし、幸せにもする。自分の利益を得ることもできるし、他人に損をさせることもできる。

魔法には、得てして弱点や縛りがあるものだ。嘘もしかり。嘘は、バレたら効力は無になる。いかにバレないように嘘をつくか、それが術者の技量となる。また、魔法には魔力というコストが発生する。それは、良心が痛むことだ。大きな嘘は、それだけ術者が抱える痛みも大きくなる。

この世界では、誰もが等しく魔法が使える。だた、皆が皆同じ使い方をするわけではない。魔法をいかに使うか、いかに使ってきたのかは人それぞれ異なる。魔法は、使う者の人となりを表わし、人となりの形成する。誰もが魔法で自分自身をつくろい、「ない」ものを「ある」ように見せてきた。もしくは、「ある」ものを「ない」ように見せてきた。自分に与えた影響も人に与えた影響も術者によって異なるのだ。

人間にできて動物にできないこと。それは魔法が使えること。ただそれだけである。

などと、中二病的なことを書いてみた。