行雲流水

エッセイ

お気に入りのご飯茶碗

私には、お気に入りのご飯茶碗がある。デパート福屋で吟味して選んだ唐津焼のご茶碗だ。ご飯を食べる際、いつも愛用している。
私が美味しそうにご飯を食べていると、「いいなぁ~、いいなぁ~」と、妻が羨ましそうにご飯茶碗を見つめてくる。「私にも少し使わせて」とお願いされたので、私は気前よく応えた。それから幾度かご飯茶碗を貸すようになり、気がつくと、ご飯茶碗は妻の愛用品となっていた。
今日も妻は唐津焼きのご飯茶碗を片手に美味しそうにご飯を食べている。