行雲流水

エッセイ

たったの30分でクリティカル・シンキングを会得した流れ

クリティカル・シンキングとは、あらゆる情報に対して批判的な思考を働かせて分析する習慣を指す。逆にあらゆる情報を無批判に受け入れているならば、クリティカル・シンキングが欠如した状態である。


私がクリティカル・シンキングを会得するまでの流れを紹介。

以下は、私と友達のLineのやり取り。ちなみに、友達は中央大学の法学部卒業して、今は大手IT企業に勤める私の数少ない友人の中でも賢明な人です。

 


私 :三段論法の理屈だと四段論法も正しくなるよね。

友達:どういうこと?

私 :三段論法は、AはBである。BはCである、ゆえに、AはCである、これをDまで伸ばす。AはDである、というふうに。

友達:そうね。別にDまでとは言わず、無限にね。

私 :グワバは果物である。果物は甘い。ゆえに、グワバは甘い。※グワバは甘くない果物。

友達:正しいね。というか真。論理式に正誤は関係ない。あるのは真偽のみ。

私 :三段論法って、イマイチ信用できない。必ずしも「AはCである」にはならないかと。

友達:信用とかそういう感情のもんではないw 果物の例でいえば、第2条件がヘボイから常識に合わないわけ

私 :クリティカル・シンキングの本にさ、三段論法は「AはCにならないのは、何かが間違っている」と書かれてて、その三段論法への盲目さが嫌い。疑う思考法なのに。

友達:もし、果物の例を書くなら以下のほうが正しい。クワバは果物である。果物には甘くないものがある。それゆえ、クワバは甘くないものかもしれない。こんな感じかな。

私 :なんだそれw 回りくどい

友達:だって甘くない果物があるのは、社会的事実でしょ。果物はすべて甘いものとは限らない。とかしないと嘘じゃん。

私 :俺はただ、三段論法は絶対無比の論法じゃないよと示したいのさ。

友達:それは論理の否定だね。

私 :そこまで言ってない。

友達:前提の条件式が正しいかどうかを見抜く必要があるわけ。論理は、すべて三段論法というか、事実を前提にして、ある一定の普遍的なことを言っているたりするわけだから、前提が間違っていれば、当然間違うよ。条件式として正しくても。

私 :果物の例は、前提間違ってないぜ。果物は甘い。

友達:いや、果物の中には甘くないものがあるという事実を包摂していない以上、条件式として甘いw

私 :包摂って言葉、よく知っているな。偉いな、お前。

友達:偉いかどうかはよく分からんが、プログラムとしては甘いわけw

私 :果物は甘いは、クリティカル・シンキングの本にあったから、引用して否定してみたの。

友達:たぶん伝えたかったのは、前提を疑ったほうがいいとかそういう話じゃない?

私 :キウイは果物である。果物は甘い。キウイは甘い。の例だった。

友達:前提が合っていれば、プログラムとしては真。

私 :クリティカル・シンキングで紹介されていた絶対に正しいとされる三段論法を疑ったんだから、免許皆伝だね。俺って頭いいね。

友達:三段論法は因果律技法みたいなものだから、そこを疑うのではなく、全体の条件を疑うべきでしょw 典型的には、第2条件の果物は甘いは、条件式として甘すぎるwww

私 :いや、なんでも疑えと書いてあった。それが、クリティカル・シンキングだと。

友達:それはニヒリズムだなw その本を疑いはしなかったww?

私 :三段論法あたりから、疑いはじめている。

友達:三段論法はもう少し理解を深めな。若干、理解していないような発言だから。

ぼく:もう、お前の発言も信用できんわ。

友達:小保方のスタップ細胞談義みたいな感じで誹謗中傷されてもwww

私 :疑うこと、それすなわち、クリティカル・シンキングなり。

友達:ただの警戒心高めの小動物じぇね~かww

私 :いいね、それ。言いえて妙だな。産まれたばかりの小鹿。

友達:wwwww まぁ、三段論法とかは、プログラミングとか学べば、自動的に身に付くよ。

私 :よし、今日も一つ頭良くなった。いや、頭がいいことを再確認した。

友達:すごい論理飛躍した結論を出したが、考えたことで良くなったかもね。

私 :クリティカル・シンキングは疑う思考法である。クリティカルシンキングの本は、疑う大切さを説く本である。よって、読者の私はその本自体を疑った。よって、私はクリティカル・シンキングの持ち主である。三段論法じゃないけど。

友達:たしかに。

私:こういう結論。

友達:何も身につかず、警戒心だけあがったって結論?www

私:いや、もともと身に付いていたという結論。疑心を。

友達:疑心とは浅ましいwww

私:懐疑心・猜疑心・警戒心だらけ。超クリティカル・シンキングじゃん!

友達:完全な陰謀論者だねww

私:この本、いらね。捨てよ。