行雲流水

エッセイ

FAXDM

事務所に一枚のFAXDMが流れてきた。セミナー案内のものだった。いつもなら即効ゴミ箱ゆきなのだが、今回ばかりは違った。そこに載っている講師の顔と名前に見覚えがあったからだ。そうだ、彼は私と時を同じくして起業した同業者だ。同じ検索ワードを争っていた頃を思い出した。ここ数年すっかり姿を見なくなったため、すでに撤退したのかと思っていたのだが、こんなところでお目にかかるとは。FAXDMを見る限り、会社名は変わっていないがビジネス分野が随分と変わっているように見受ける。広島まで行商に来るとは。色々と苦労されているのだろう。FAXDMを机に置き、彼の会社のサイトを探してみる。あった。会社概要を見てみると、東京に事務所を構え、従業員を40名以上も抱える社長になっていた。なんかごめん。