行雲流水

エッセイ

iPhoneが大好き

夕食を終えて満腹になった私は、リビングで転寝をしていた。「ゴツン」。硬い物が顔に落ちてきた。大体察しはついている。息子がiPhoneを落としてきたのだ。痛がる私をよそに、息子は落ちたiPhoneを拾い、動画を見せろとせがんでくる。若干1歳にしてすでにiPhone中毒者だ。こうなったら自分の欲求を満たさない限り、延々とせがみ続けてくる。しかたなく、YouTubeアプリから「ようかい体操第一」を再生して見せた。食い入るように見ている。再生が終われば、またせがんでくる。この繰り返し。5回ほど見せたところで満足したのか、iPhoneをおいてどこかに行ってしまった。転寝を再開する。「ゴツン」。今度は結構痛い場所にあたった。

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